バイクに乗るとき、今まで風切り音をあまり気にしたことは無く、まぁスピード出たらうるさいなぁ程度の認識でした。風切り音でヘルメットに仕込んだスピーカーからの音声が聞きにくいとか、そういうのは勿論有りました。
一方、飛行機で寝るときなどにBOSEのノイズキャンセルイヤホンを使うと劇的に騒音レベルが下がって寝やすいということも体験していて、バイクに乗るときの風切り音もなくなればいいのかもとは思っていました。
ここで普通の耳栓やら、ノイズキャンセリングイヤホンをしてバイクに乗ると、緊急車両の音などもキャンセルされて危ないだろうと思っていましたが、ちゃーんと風切り音の周波数帯だけカットする耳栓が有りました。
まずはバイクに乗らないで耳栓をしてみると、普通の耳栓のように静かになった気がしますが、パソコンから再生する音楽なんかは意外と聞こえます。ヘルメットをかぶってスピーカーから音楽流してみても同様。
そして実際にバイクに乗ってみると、風切り音の中でも割りと低い音は残って聞こえるので、最初あんまり効果ないのかも?と思いながら走っていましたが、休憩後に耳栓をし忘れて耳栓なしで走ってみると、うるさいのなんの…
耳栓なしだと、ヘルメットのエッジ部で発生していそうな高い音がすごく耳障りで、耳栓なしだと高音の風切り音しか聞こえません。
しかし耳栓有りだと、高音のレベルが下がる分(下がるっていうか、本当に聞こえなくなる)、そこでマスクされていた音が非常に聞きやすくなり、
- ブレーキのパッド引きずり音
- エンジン周り(多分カム周り)の音
- 吸気音
辺りがいい意味でよく聞こえて、特にブレーキの効き具合が聴覚的にわかるのは、減速Gやレバー入力よりも感じやすく、コーナーでフロントブレーキを残しながらエントリーするってのが安心してできる気がしました。
また勿論、ヘルメットのスピーカーからの音も聞こえやすくなりました。
欧州なんかでは風切り音の騒音レベルが難聴の原因として問題視されていたりするし、一考の価値はあるのかなと思います。