ユニバーサルジョイント交換方法

R1200GS(と言わず、BMWの車もバイクも全般的にそうっぽい)のユニバーサルジョイントは、サークリップで固定するのではなく、カシメることで脱落防止されています。(画像

別の言い方をすれば、BMWはなぜかユニバーサルジョイントだけを交換するという考え方ではないということなのでしょうが、YouTubeでStaked universal joint replacementで検索すると、カシメタイプでの脱着方法の解説動画がありますので、自分としてはシーズンオフに毎年チェックしながら、ガタや異音等出てきたら、交換してみようかな。

R1200GSA シャフトドライブメンテナンス

今年5月に納車されたばかりのR1200GSAですが、海外サイトを見てみると、ドライブシャフトのグリス切れの投稿がけっこうされています。(たとえばこことか)

グリスが見た目乾いていても、ジョイント部分のユニバーサルジョイントは内部にグリスが充填されているので、見た目乾いている=即油脂切れにはならないはずです。

ところが、使用条件によるんでしょうが、何らかの原因でユニバーサルジョイントの油脂切れを起こしてジョイントが固着すると、ドライブシャフト破断→最悪スイングアームも壊れるということらしいです。(たとえばこことか)

で、油脂切れの原因は水入や湿気などの外乱が疑わしいので、ユニバーサルジョイントの給脂というよりも、異物が侵入しないように、ジョイント部にグリスをしっかり塗って保護しておくことが良いのではないかと思います。

結構新しいのにジョイント部分のグリスが乾いてるとかいう投稿もあったので、冬だし暇だしチェックすることに。

フィナルドライブのグリスアップはこの動画が参考になります。

しかし、この動画のようにはいかず… パラレバーリンクを分解して、ファイナルドライブを抜こうとすると、Frドライブシャフトスプラインが先に抜けてしまってRrドライブシャフトスプラインが抜けない状態に…

仕方ないのでファイナルドライブ部を分解してスイングアームから完全に取り外し、ドライブシャフトを抜こうとすると固着して全く抜けず…

急遽ホムセンでタガネ買ってきて、叩いた後にようやくスライドハンマーで抜けました。

で、状態はというと、ドライブシャフトの外目は比較的きれいですが、スプライン部は錆びてしまっています。また、Uジョイント部もグリスが少なく、海外の投稿のとおりでした。

というか、走行中多少雨が降ったとはいえ、ほとんど晴れの日に5000km乗っただけでこれなので、こりゃぁ数年立ってたら完全に固着してたところです。

海外サイトではジョイント部にモリブデングリスを塗りたくってましたが、モリブデングリスはやわらかく飛び散りそうなので、AZの極圧グリースをジョイント部に使用して、それ以外は錆止めにこれまたAZの長期防錆オイルをスプレーして組み付けました。