2万キロ点検

北海道ツーリングに行って2万キロ超えて帰宅したので、2万キロ点検中。

2万キロでは

  1. オイル
  2. オイルフィルター
  3. ファイナルドライブオイル
  4. プラグ
  5. バルクリ確認

と実施します。

1,2,3については全く通常のメンテなので非常に簡単です。

4のプラグについてもクラッシュバーの下部を取り外しさえすれば簡単ですね。なおプラグは純正ではなく、サイズと熱価が互換のちょっと別なプラグにしました。(なお下記プラグはねじ式なので、別途ターミナルキャップをつけて下さい)

R1250GSからは、純正でLMAR8AI-10というイリジウムプラグなので、特にR1250GSの人はMotoDXプラグでも良いのではないかと思います。

R1200GSの人は…自己責任でしょうかね(笑。見た目でいうと、純正の2極タイプとは火花位置がずれると思いますが、2極タイプは1/2の確率でスパーク位置が変動するのと、消炎効果が気になります。一方イリジウムは火花位置が安定するのと、消炎効果が小さくなるので、低負荷の燃焼安定性とかは良くなりそう。とはいえ、ほとんど変わらないだろうなぁ…

5についてはヘッドカバーを開けるので、やや難しい気がしますが、ボクサーエンジンの場合アクセスも非常に簡単なので簡単です。

で確認した結果は次のようになりました。

  • 右側吸気カム前 0.16mm
  • 右側吸気カム後 0.17mm
  • 右側排気カム前 0.37mm
  • 右側排気カム後 0.37mm
  • 左側吸気カム前 0.13mm
  • 左側吸気カム後 0.13mm
  • 左側排気カム前 0.37mm
  • 左側排気カム後 0.36mm

吸気側は規定値 0.10~0.17mm、排気側は0.34~0.41mmですので、右側の吸気カム以外はすべてほぼドンピシャ中央値です。

まずこのドンピシャ中央値というのがすごいですね… ボクサーエンジンの組み立て動画とか見てると(16分45秒から)

1つ1つバルクリをセンサーで測って最適なシムを組み付けているようなので、まさにその恩恵なのかなと思います。

さて、右側の吸気カムですが、こちらは規定値ギリギリです。R1200GSのシムは0.02mm刻みでパーツが用意されているようなので、1ランク厚いシムを2枚、それでも追い込みきれなかったときのために2ランク厚いシムを1枚発注しました。

ドライブシャフト メンテナンス

そろそろ冬でシーズンオフだし、去年錆びて固着していたドライブシャフトの状態を確認。

去年しっかりグリスアップしていたので、全く問題なく脱着できました。

ちなみに、フロント側のスプラインを抜くのに、自分はスライディングハンマーを使っています。

そして、ユニバーサルジョイントをチェックすると、特にガタ等もなく、問題なし。

ここで海外サイトで、ユニバーサルジョイントを注射器を使ってグリスアップする方法が書いてあったので、注射器にグリスを入れ、グリスシールを歯石を取る用の両頭スケーラーでめくりつつ、グリスを注射してみたものの、針が上手くニードルベアリングの隙間に入る気がせず断念。

次に、ユニバーサルジョイントのベアリングキャップ側に穴を開けて、その穴からグリスをグリースガンで圧入してみたところ、すごくいい感じにできました。(この方法も海外サイトで見ました。ただ、実際にやったわけじゃなさそうでしたが)

穴をあける位置ですが、自分は最初4箇所ばかり余計なところに開けてしまいましたが、上の写真のように、ベアリングキャップの外縁のすこし盛り上がったところを狙ってリューターで小さい穴を掘っていきます。(今回ダイヤモンドビットを使用しましたが、すぐに傷んでくるので次回はタングステンのも試そうかと)

で、時々ベアリングキャップを動かすと、穴が開いてるかどうか確認できるので、上図位の穴が空いたら終了します。

グリスの圧入は、AZのチッコイグリースガンを穴に押し当てて注入するので、穴が大きすぎるとグリスが漏れるだけで圧入されないため、最小限の穴を開けます。

そしてグリースガンでグリスを圧入すると、ゴムシール部からグリスが出てくるので、もともと入っていたと思われるグリスを押し出したら終わりとします。

ちなみにもともとのグリスはモリブデングリスのようでしたが、AZの極圧有機モリブデングリスを使用しました。(こちらのほうはウレアベースなので耐熱性、耐水性ともに優れていると思います)

穴を開けることで強度的に心配は…穴をあける部分は、特に力がかかるでもないので、問題ないと思いますが、今回はさしあたり後ろ側の2箇所のみやってみて、来年一年様子見します。

最後に、開けてしまった穴は、余計な穴は今後使わないのでJB Weldで、次回も使う穴は、液体ガスケットで塞いでおきます。ドラシャ回転による遠心力がかかりますが、大した力ではないと思うので、液ガスで塞いでおいて、1回ツーリングにでも行った後、シャフトブーツめくって確認できればOKでしょう。

ユニバーサルジョイント交換方法

R1200GS(と言わず、BMWの車もバイクも全般的にそうっぽい)のユニバーサルジョイントは、サークリップで固定するのではなく、カシメることで脱落防止されています。(画像

別の言い方をすれば、BMWはなぜかユニバーサルジョイントだけを交換するという考え方ではないということなのでしょうが、YouTubeでStaked universal joint replacementで検索すると、カシメタイプでの脱着方法の解説動画がありますので、自分としてはシーズンオフに毎年チェックしながら、ガタや異音等出てきたら、交換してみようかな。

R1200GSA シャフトドライブメンテナンス

今年5月に納車されたばかりのR1200GSAですが、海外サイトを見てみると、ドライブシャフトのグリス切れの投稿がけっこうされています。(たとえばこことか)

グリスが見た目乾いていても、ジョイント部分のユニバーサルジョイントは内部にグリスが充填されているので、見た目乾いている=即油脂切れにはならないはずです。

ところが、使用条件によるんでしょうが、何らかの原因でユニバーサルジョイントの油脂切れを起こしてジョイントが固着すると、ドライブシャフト破断→最悪スイングアームも壊れるということらしいです。(たとえばこことか)

で、油脂切れの原因は水入や湿気などの外乱が疑わしいので、ユニバーサルジョイントの給脂というよりも、異物が侵入しないように、ジョイント部にグリスをしっかり塗って保護しておくことが良いのではないかと思います。

結構新しいのにジョイント部分のグリスが乾いてるとかいう投稿もあったので、冬だし暇だしチェックすることに。

フィナルドライブのグリスアップはこの動画が参考になります。

しかし、この動画のようにはいかず… パラレバーリンクを分解して、ファイナルドライブを抜こうとすると、Frドライブシャフトスプラインが先に抜けてしまってRrドライブシャフトスプラインが抜けない状態に…

仕方ないのでファイナルドライブ部を分解してスイングアームから完全に取り外し、ドライブシャフトを抜こうとすると固着して全く抜けず…

急遽ホムセンでタガネ買ってきて、叩いた後にようやくスライドハンマーで抜けました。

で、状態はというと、ドライブシャフトの外目は比較的きれいですが、スプライン部は錆びてしまっています。また、Uジョイント部もグリスが少なく、海外の投稿のとおりでした。

というか、走行中多少雨が降ったとはいえ、ほとんど晴れの日に5000km乗っただけでこれなので、こりゃぁ数年立ってたら完全に固着してたところです。

海外サイトではジョイント部にモリブデングリスを塗りたくってましたが、モリブデングリスはやわらかく飛び散りそうなので、AZの極圧グリースをジョイント部に使用して、それ以外は錆止めにこれまたAZの長期防錆オイルをスプレーして組み付けました。

BMW Motorrad Connected 代替え思案

BMW Motorrad Connectedが日本地図がクソ過ぎて何の役にも立たないので(地図以外は使えるんですが、だったらスマホを直接使うほうが手っ取り早い)、代替え+αを色々考えています。

まず、シンプルに、スマホホルダーを作ってスマホを使う、というのが有りますが、5.5インチスマホのZenfone Maxだとやや画面小さく難あり。

次にMediapad T3 7を使ってみると、7インチディスプレイは使い勝手もいいし快適。ただしMediapad T3はWifi接続のみなので、別途通信手段が必要。

そうするとじゃぁ、Xiaomi Mi Max3やZenfone 3 Ultra辺りのファブレット辺りが良いようにも思うが、こいつらを普段使いの携帯として使うにはでかすぎるし、かと言ってバイクのナビ専用で買うにもいまいち…そもそもMediapad T3 7が1万ちょっととコスパが良いことを考えても、ファブレットで運用はないかな…

Meidapad T3 7を使う場合は、通信手段の確保のために、普段使用しているスマホをテザリングモードで使う必要がありますが、それはそれでタブレットとスマホを常時2台セットで考えないといけなくなってきて、ちょっと面倒…

そうすると、バイク側にモバイルルータ機能をインストールしてしまえということで、まず考えたのが中古なんかのスマホを使う方法。常時テザリングON+常時位置情報ONで、グーグルタイムラインも漏れなく記録できるし、通信も確保できる。常時位置が確認できるので、バイクの盗難防止時にも役立ちそう。

が…それだとつまらない(笑

そこで、ラズパイにLTE通信モジュールをくっつけて、ラズパイをモバイルルータ兼GPSロガーとして運用出来ないか思案中。ラズパイを母艦にしておけば、R1200GSAの場合CANロガーも構築して、CANデータ+GPSデータで走行軌跡と合わせてデータ見れるかと…GPSについてはグーグルタイムラインとは連携できないですが、現在位置を定期的に適当なWebサーバに投げておけばOK。こっちからコマンド送ればカメラで写真撮って送らせることも可能ですなぁ…

ラズパイを盗難防止の意味で使う場合は、常時電源ONとしなくてはなりませんが、出先だと一晩持てば翌日走って発電するだろうし、自宅だと常時充電器に接続しているので問題なしだろうし、一晩持たせるだけなら最近のモバイルバッテリで十分持つと思うので、そんな構成で作ってみようかと。

フロントブレーキの遊びが気になる

納車直後は気になっていなかったのですが、ある日ちょっとハードに走ったらフロントブレーキレバーのストローク初期部分がすかすかになってしまって、ちょっと気になっていました。

個人的には握り込んだら直ぐにブレーキ圧が立ち上がってくるほうが好みなのですが、レバー先端の移動量でいうと3cm位は手応えがありません…

さしあたりエア抜き(水冷GSモデルのエア抜きは、普通の非ABS無しモデル同様に普通にエア抜きすればOK。サービスマニュアルにも書いてあります。)しても、全く改善せず。

MotoScanでFront ABSユニットを作動させて、エア抜きの手順をやってみて、気持ち改善した気もしますが、やはり大きくは変わらず…

海外の掲示板見てみると、この手の書き込みやはりあって、なんか持病みたいな…

たしかコンビブレーキでもあったはずなので、ダメ元でリアもエア抜きしてみたけど、やっぱり改善せずなので、仕方ないのかなぁ…

MotoScanでブレーキ圧をモニターすると、ストローク初期部分のスカスカしたところも、スカスカしているなりにブレーキ圧は立ち上がるんですがねぇ…

R1200GSAのシフト時異音

納車後最初の方はあまり気にならなかったのですが、最近シフト時(シフトアップ時)の異音(クラッチ踏まずにシフトチェンジしたときのMT車のような音)が気になっていました。

海外の掲示板を見ると、どうやらオイルレベルが上過ぎると良くないとのこと。確かに、今まで乗ってきたバイクでもそういうことがあったバイクもあったような…

初回交換後、ちょっとオイルを入れすぎてしまって、数日放置してオイルレベル確認すると、点検窓がオイルでいっぱいだったのですが、下限割ってエア吸いするとかじゃなきゃ、多少抵抗になるかもしれないけど大丈夫だろうと思っていました。

さしあたり今朝乗ってみたら、1⇢2速はまだ音がするときもあるけど、前よりだいぶマシになり、その点は一安心。

タブレットホルダー

先日Zenfone Maxのスマホホルダを3Dプリンタで作り込みました。その後実際走りながら使ってみて、

  • Zenfone Maxは5.5インチと大きめのディスプレイだが、バイクでナビとして使うとなんとなく小さい
  • 指で操作時に、車体の揺れとかで狙い通りに操作しにくい

という状況でした。

その後いろいろ考えて、

  • TFT液晶ディスプレイと干渉しない最大サイズは7インチ

と考えていた所、Mediapad T3 7が安売りされていたので購入。早速ホルダを3Dプリンタで作成して取り付けてみます。

まず、スクリーンを最低高さにすると、干渉してタブレットが差し込めないので、少しスクリーンを上げて出し入れする必要があります。

それでも、少しだけスクリーンが干渉しますが、ここはスクリーンを少しだけ前方に押すことでタブレットの出し入れはできます。

ちょっと写真だとタブレットの存在感が大きすぎる気がしますが、実際に目視すると、メーターとほぼ同じ大きさに感じますし、走りながらの視認性、操作感は5.5インチのスマホよりもだいぶ快適です。(なにせ、上下の長さはZenfone Maxが68mmに対してMediapadは90mm)

ただし、このMediapadはWifi接続のみなので、別途通信手段は用意しなくてはなりません。

そこでちょっと考えているのが、古めのスマホに格安SIMを1枚追加して装着して、モバイルバッテリとともにバイクの簡単にはアクセスできない場所にインストールしたらどうかと。

スマホは位置情報とテザリングを常時ONとすることで、バイクその物をアクセスポイントにしてしまうということ。そうしておけば、ナビ部は安いタブレットが使えますし、バイク本体のスマホの位置情報がGoogleで常に記録されるので、バイクの居場所がいつでもわかるので、ココセコム替わりにならないかなと。

また、モバイルバッテリを組み合わせることで、小型の電池容量の少ないスマホでも一晩くらいは余裕で過ごせるはずですし、自宅だとガレージ内で常時トリクル充電しているので、スマホが原因のバッテリ上がりはしないはず。

BMW Motorrad Connected 1.6

Connected 1.6がリリースされました。とりあえずサーバーが混んでるのか、日本Mapがリリースされたかどうか不明…

2018/08/04

今回もやっぱり詳細な日本地図は提供されず。まぁ、地図が提供されたところで、メーターに矢印が出るだけなので、要らないと言えば要らないんだけど、雨の日とかには使いたかった。(けど雨なら雨でタンクバッグに入れればいいだけだけど)

スマホホルダー

市販のスマホホルダーはどうもちゃちかったり、無駄に削りだしでゴツかったりで、R1200GS Advの純正ナビステーにスマートにつけれる良いホルダーがない…

ので、3Dプリンタでさくっと自作。(実際は試行錯誤で5,6回やり直し…自分設計は素人なので…)

実際取り付けてみると、全く違和感なく取り付けできた感じ。脱着も簡単だし、爪構造でサイズも追い込んだのでガッチリホールドできていて、今までのどんなスマホホルダーよりもしっかり保持できてると自画自賛(笑

ただ、Zenfone MAXだと、少し画面が小さい。メーターと干渉しないギリギリの大きさを考えて、7インチタブレットあたり購入して作ってみたい感じ。

色んなメーカーがーつながるバイクだのいろいろやってるけど、スマホでできることをメーター側でできたところで、トータルではスマホ以下の機能。だったらスマホをスマートに取り付けられるようにしたほうがよっぽど嬉しい。メーターは、スマホでは表示できない、バイクならではの情報に特化すればいいと思うんだけどなー。


2018/07/01 追記

早速手作りホルダーにスマホ入れて朝のうちちらっとツーリング言ってみました。違和感なく、スッキリと使えて本当に良いです。また、ハンドルバーから汎用的なステーを伸ばすのではなく、スクリーン裏に位置している関係で、かなりの通り雨でも直接雨が直撃せず、スクリーンの下から巻き込まれた雨が入ってくる程度。その点も非常に満足な結果でした。